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この強引な王様のご機嫌を取るのは本当に大変なんだから。
試行錯誤した甲斐があったと思う。
誠さんが開けてくれた助手席に乗り込み、ふとあるものに気づいた。
「チャイルドシートつけてくれたんですね」
「あぁ、大事な姫の為だからな」
「ありがとう」
さっきまで拗ねていた誠さんだったけど、外出しない限り私がこのチャイルドシートに気づくこともなかったわけで。
喜んだ私を見て満足そうに微笑んでいる。
「この子も喜んでますよ。痛いくらいお腹を蹴ってますから」
優しくお腹を撫でて微笑むと、エンジンをかけようとしていた手を止めてお腹に耳を当てる誠さん。
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