死から始まる物語

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たとえ彼女いない歴27年=年齢の俺でも……。 「駄目ですか?」 「喜んで受けます!」 こんな美女にウルウルした上目遣いで手まで握られたら、男なら一コロですよ。 「ありがとうございます」 「いえー///」 近い!手の温もりが……。 「それでは説明しますね」 …あっ出来れば握ったままでいて欲しかった! 「これからあなたの行く異世界は、地球と同じくらいの大きさで、数十ヵ国の国があり、化学ではなく魔法の栄えた惑星です」 よし!ここは、平然を装ってっと。 「ふむふむ、いわいるファンタジーやゲームの世界ってとこか?」 「そんな感じですね。そして既に数国が魔王軍により滅ばされたり、隷属されたりしています。」 「そうなのか…しかしそんなヤバそうな世界に行くんだからもちろんチートで召喚してくれるだよね?」 少し落ち着いてきた。 …かな? 「いえ、今のままです」 「…そうだよな、このまま行ったら死にに行くもんだよなってぇ!このまま!?」 「はい。今のままです。…ですが……」 …なんですかな? 「異世界では、魔物を倒したりして、レベルを上げると、強くなる事が出来るんです!」 「そーかー、それはまるでロープレ、ゲームの世界だな……ってそれだけ?」
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