導かれし者の帰還

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「フフフ…ハハハ、ハハ………、ハァーッハハ!ハァ!ハァ!ハァ!!…いやー驚いたよ!ずいぶん手加減したつもりが、まさか少し気合いをいれただけで死んでしまうとは……、お前らなら楽しませてくれるのか?」 木剣を突きだしながら牽制する。 …決まった。 頼む引いてくれ!! 「グワァッハッハァー!」 えっ? なぜ笑ってんだ?レックス。 「フフフ、ハァッハッハ!そんな足を震わせながら何言ってんだ!?オメー!?」 はっ? …ジョーの言う通りだ! 恐怖で足がガタガタと震えている。 緊張しすぎて全然気付かなかった!! 「それにそんな棒切れで、どうするつもりだ!?あん!?」 ヤバイ! 「あー腹いてー!ジョー、お前の考えすぎみたいだな?」 「ああ」 ヤバイ!ヤバイ!!ヤバイ!!! とにかくハッタリで押し通すしかない! 「フッ…ハハハハ!お前らごとき、この木剣で十分だ。今日はウサギぐらいしか、相手が居なく退屈してたが、久々の人間相手、武者震いが止まらん!……さぁー、来い!!」 剣を指し牽制しながら、左手を上げ手を広げ、何が出しそうなジェスチャーをする。 …頼むこれで引いてくれ! 「くっ…」 よし!ジョーが怯んだ! レックスも動きが止まった! と思った瞬間、 「うりゃー!!」 え? ジョーが!! 目に追えきらない驚異的なスピードで迫り、剣を振り上げる!!
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