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…こっ殺される!!
ん!?
ストン!
…なんか今?
何かが目の前を飛んでいった!と思ったら近くの壁に音が響いた。
突然飛んできた凶器にジョーが仰け反り、慌てて避けると後ろへ大きく跳んでいった。
そんなジョーの姿を見てても死への恐怖が体を強張らせ動けない。
直立不動まま固まっていると、
「誰だ!?」
ジョーが叫んだ!
ふと我に返り、振り返えって見る。
…あ!
そこには、一人の少女が立っていた。
……えぇー!?
そしてどこかで見たことがあるその美貌に驚く。
遠くからでも分かる大きな目に青く輝く双貌、金髪の長い髪、整った顔立ちと同様の女性特有な体のラインが際立つ、限りなく白に近い桃色の軽装に、赤いマントがなびいてる。
…これ程の絶世の美女に会うのは女神以来2度目だ。
しかし驚いたのは、それだけじゃない!
似ている。
…女神に!
一瞬、なぜ女神かここに?と思った程似ていた。
だが女神より、少し幼なくした感じに見える。
「ふぅー。間に合って良かったわ」
…可愛い。
突然現れホッとした表情を浮かべる少女、その力強い声も美しい。
その美貌にただただ見とれてしまっていた。
「…だっ誰だテメー!?」
ん?
レックスのダミ声が怯えている?
なぜ?
…視線をレックスに向け、また驚いた!
レックスの顔すれすれに長剣が壁に刺さっているではないか!
柄の先の赤い宝石が輝いて見えた。
…綺麗な剣だ。あれは宝剣か?
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