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「このガキャー!!」
レックスが物凄い形相でテテに斬り掛かる。
…ヤバイ!テテが危ない!!
だが一瞬にしてレックスの懐へ、女神が飛び出してきた!
レックスの剣を弾き、仰け反らせたその隙にテテを片手で抱き抱え込み横へ跳びながら詠唱を開始していたその目は、既にジョーに向けられている。
…スゲー!
その一瞬で起きた出来事は、まるで女神の成せる神業のように見えた。
【レックスのテテへの攻撃、エリスが弾いた!レックスは攻撃できない!レックスは火傷を負っている。レックスに9のダメージ】
レックスも火傷の痛みのせいか動きが鈍く感じた。
…そうだ!見とれてる場合じゃない!ユーリが危ない!
「レックス!?痛てー!」
…おっ!ジョーが注意をそらした隙にユーリが手に噛みついてる。
慌ててジョーがユーリを放り投げた!
しかしなんなく着地するユーリ。
…ナイッスだユーリ!
「コノガキャァ!!」
だが逆上したジョーが曲刀を振り上げた。
…ユーリが危ない!
…エリスは?ダメだ!!間に合わない!!
子供を抱えてたせいか出遅れたみたいだ。
魔法を放とうとするエリスにレックスが再び襲いかかったのだ!
…俺がやるっきゃねぇ!
俺は、無我夢中に袋から取り出していた物をジョーに投げつけた!
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