転生

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「大丈夫?ずいぶんとうなされてたみたいだけど」 うっ。 …何て嫌な夢を見たんだ。 リアルに内蔵が浮いた感じがしたんだが。 ん!? どうやら夢では無かったらしい。 ベットから起き上がるとどこぞのお姉さんがいたのだ。 金髪ですらっとした高い鼻、パッチりとした大きな目、綺麗系の外人さんだ。 「…ここは?」 「ここはドドの村よ。それよりもう大丈夫なの?あなた村の前で倒れていたのよ」 「そうなのか?悪いが何も覚えてないんだが」 突き落とされた以外はね。 「そう…あら自己紹介がまだだったわね。私ナキって言うの」 「俺の名は、ヒ…『アレス』、礼を言うよ」 アレス?なんか頭に女神の声が聞こえたような?てか俺の名前アレスだっけ?うーん…ま、いっか。 「どういたしまして、朝食用意したんだけど、食べれる?」 「あっどうも」 起き上がりテーブルに向かうが。 しっかしなんかいつもと違う感じが…あれ? いつの間にか服装がこの世界の薄い布の服に変わっている。 「どうぞ」 うながされるまま席につくとテーブルの上には朝食が並べられていた。 「いただきます」 キャベツと玉ねぎの野菜スープのようだな。 うーんほどよい塩加減。 …。 黙々とスープをすする音だけが響く。 「はぁー」 ナキが大きなため息をついた。 「どうかしたの?」 何か話題を振るべきだったか?
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