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ナキの家を出るとギルドへと案内してもらった。
そこは、看板にギルドと異世界の文字で記された外見が酒場ような建物だった。
初めて見た文字なのに何故だか読めた。
おそらくこれもオプションなんだろう。
…そういう事にしておこう。
ギルドの中に入ると。
「あっナキさん、おはよう」
ナキに気づいた受付のお姉さんが大きな声で挨拶してきた。
栗色の髪の綺麗系なお姉さんだ。
「おはようミューネ。こちらはアレスよ」
「アレスです。よろしく」
「こちらこそ、ミューネです」
「今日は、彼のギルド登録に来たの」
「そうでしたか。ハンターギルドへようこそ。ではまず、こちらに名前と年齢をお願いします」
手渡されたハンターギルド新規会員登録書に書きこんでいく。
えっと、アレス、年齢は…『16』と。
ん?また女神の声が、何か大きな力が働いた気が…。
書き終わった書類を手渡す。
「はい結構です。それでは職業を決めるのでこのブルーオーブに触れて下さい」
ん?何言ってんだ?
「職業?俺勇者じゃないのか?」
「……えぇっ!?何言ってるの!?」
「フフフ、おかしな人ですね」
驚くナキ、しまいにはミューネと笑いだした。俺なんか変なこと言ったかな?
「アレスは、記憶喪失みたいなの、だから一から教えた方がいいみたい」
「そうでしたか…では、このブルーオーブは、アレスさんの潜在能力を見抜き、適性する職業をいくつか示してくれる特殊なオーブです」
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