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「映画だよ!
え、い、が! 来週の土曜日、▲▲Ⅱの映画が来るんだ!」
ボクは興奮のあまり鼻息を荒くしながら訴える。
友達の徹君が、ふっと笑って一言。
「何だ、そんなことかよ。」
「そんなことって何さ!
重大事件だよ!
もちろん観に行くだろう?
君たちは楽しみじゃないのか?」
その薄い反応が予想外で、徹君と純君に問い詰めながら自分の席に着く。
純君はボクの前、徹君はボクの左前の席。
徹君は立ち上がったまま机に手をついて話を聞いている。純君は椅子に反対に座ったまま会話に参加。
そして、ボクの後ろには大親友の真島君が、相変わらずふてぶてしい無表情で肘を着いてボーッとしている。
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