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「んなの、楽しみなのお前だけだよ」
「そうだ。
Ⅰもつまんなかったし、あんなガキっぽいの、よく見てられるよなー。
アレ見てるの、子どもだけだと思うぞ」
徹君と純君からの批判を受けて、ボクは一気に落胆。
信じられないと言うように映画の広告の紙を見る。
「えー……面白いのになあ。
みんな観ないの?」
「あたりめーだ。
お子ちゃまはママと一緒に見てまちょーねー」
純君がからかうように笑って言う。もう、って眉を寄せて、ボクは真島君を見た。
「真島君は?」
「え?」
「観に行く?」
「何が?
ゴメン、聞いてなかった」
真島君に話を振ってみると、ハッとした表情で、声色ひとつ変えずに答えた。
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