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踏み込んで、余計な事を
言いすぎてしまったかもしれない。
ほんの少しの後悔を感じながら、
わたしは黙って
更科くんの言葉を待った。
「行こう」
更科くんが、穏やかに微笑む。
「うん…」
並んでバス停に向かいながら、
二人はそのまま、一言も
言葉を発しなかった。
最終バスの窓から、
笑顔で手を上げる更科くんに、
わたしも明るい笑顔で手を振り返す。
走り去るバスを見送りながら、
わたしは…。
今夜、更科くんの夢の中で、
美雪さんが笑顔を
見せてくれることを、
心から祈った。
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