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「祐希も彼女が出来たりしたら、
お姉ちゃんと出かける事も
なくなっちゃうだろうし。
二人で行って来なさい」
「お母さん、ありがとっ」
わたしははしゃぐように言って、
そっと祐希と目くばせを交わした。
「それに萌だって、きっと
来年は素敵なカレシが出来て、
弟の相手なんか
していられなくなるでしょう?
滅多に家になんて帰って来なく
なっちゃうだろうし。ね」
母が意味ありげに
微笑んで言うと、
カラカラン、という音が響いた。
3人が驚いて見ると、
父が青ざめた顔で箸を
床に落としていた。
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