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「知ってる?椎名。 お前の姉ちゃんのこういうの、 ロリ顔っていうんだぜ」 「ロリ顔?」 「ロリータ顔ってこと。 女児好きの変態オヤジとかに 受けがいいんだよ」 「ふーん。そうなんだ」 「……」 …今は、絶対に見てはならない。 今先生の方を見てしまったら、 負けだ…っ。 必死で視線を制御していると、 祐希が境内の方に顔を向け、 あっと声を上げた。 「村山と沢木もいんじゃん」 「そうなんだよ、みんな 家族と一緒に来ててさ。 偶然会ったんだ」 「ねーちゃん、ちょっと 行って来ていい?」 「あ、うん」 祐希が駆け出し、 武藤はわたしと先生の顔を 見比べるようにしてから、 ぺこりと頭を下げて その後を追って行った。
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