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「いよいよ大詰めだから、 大したことは出来ないけど、 俺もがんばらないと。 これが担任としての 最後の仕事だしね」 …先生…。 何だか、自分のふにゃふにゃ感が 急に恥ずかしくなって、 わたしは背筋を伸ばした。 「先生、ごめんなさい」 「ん?」 「もう、ふにゃふにゃしません。 わたしも、しっかりします。 先生がクラスの皆のために がんばってくれてるんだもん。 そう思えば、しばらく 会えないことくらい、 ガマンしなきゃ」 「…うん。エライ」 コハク色の瞳に、白い床に 反射した光が映り込み、 美しく透き通って見える。 吸い寄せられそうになって、 わたしは寸前のところで 踏みとどまった。
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