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自分の前に、進むべき
道が見つからない。
振り返っても、
自分が歩いて来たはずの
道が見当たらない。
引き返したくても、
進みたくても、新しい道を
作り出せない自分が
そこに居た。
心の中を見渡しても、
『こうしたい』という
自分の意思が、
どこにもない。
そこでわたしは、
生まれて初めて
自分の存在を振り返った。
幼い頃から、周りが
わたしに対して
何を望むのか、
いつも考えていた。
その通りの言動をし、
喜んでもらう事が
自分の存在意義だと
信じて来た。
それが、私の全てだとしたら。
もしかしたら、わたしは
今まで、どこにも存在
していなかったのかもしれない。
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