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「皆してこのような態度では…晋作が可哀想だ」
「九一ぃぃぃぃぃぃ!!!!俺の味方はお前だけだぁぁぁぁあああ!!!!」
「っ!?さ、触るな汚いっ!!」
「…上げてから落とす、お前一番ひでーよ…」
晋作を庇う発言をした九一に、いつの間にか復活した晋作が抱きつきかけた。
けど、涙やら血やらで汚れた晋作の顔を見た九一が、慌てて突き飛ばしてしまった。
…うん、まぁあれはしょーがないよね。確かに汚いもん。
「あははっ、九一最高!!ある意味一番傷付く反応だよね。しかもそれを無意識にしちゃってるところがさすがというか…」
「笑い事じゃねー…くそっ、こうなったのも元はと言えば全部お前のせいだ栄太郎!!」
そう言って栄太郎の頭を殴る晋作。
……………。
あ、これもう晋作寿命じゃね?
皆もこれから起こる地獄絵図を想像してか、一斉に顔そらしちゃったし。
「…へぇ、俺の頭を殴るなんて、いい度胸だね?」
「あ?………げっ!?いや、それは、その、あの…な??」
「問答無用」
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!」
…………御愁傷様です。
生憎、その間に割って入って助けようとする馬鹿な人なんていない。
これは完全に晋作の自業自得だしね。
栄太郎に血祭りにあげられている晋作に向かってせめてこれだけでも、と手を合わせると、
「じゃあ、皆さんこの間にお昼にでもしましょうか?」
という松陰先生の言葉に頷き、その場を去ることにした。
途中、「助けっ…」なんて聞こえた気がしたけど、多分気のせいだよね!!
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