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「あ、おはようございます」
さっきまで一緒にいた正造とも遭遇し、
白々しい挨拶を交わす。
「親父、なんか話してた?」
「うん、子供元気かって」
「へぇ」
正造の手にトマトのペーストが握られている。
「社長、貴方と違って、色黒でワイルドよね」
人気パティシエの身体は、
肌も、筋肉も、とてもキレイだった。
手に持つトマトの赤が引き立つほど、色も白い。
「お前、おっさん好み?」
「ばっ!………違うわよ!、ただ、社長、
サーフィンとか、日サロとかが趣味なのかとな?と思って」
「…………………」
私が何気に想像してニヤついていると、
正造は、あきれた顔をして、私の耳元に囁いた。
「くだらねぇこと言ってたら、
また、″ 苺″に″ ミルク ″ ぶっかけるぞ」
「ミ………」
し、
下ネタ_________?!!!
「なんて事いうのよ?!」
「お前が、親父バカにするからだろ?
おもしれーけど、忙しいから、さっさと工場長の指示を聞いてこい」
1人、トマトのように赤くなりながら、
「おはようございます」
山岡工場長のもとへ向かう。
「佐藤」
「はい」
黙々と小麦粉をふるいにかける工場長。
機嫌、悪い?
「お前、正造と同じシャンプーの匂いがするな」
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