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第3話 #4
「正造さん！！」
工場内に
事務員さんの声が響き渡る。
事務員さんは、彼にとって歳の離れたいとこに当たるらしい。
「なんですか？」
正造は、デコしたショートケーキを、冷凍室にいれる作業をしていた。
「あの、しゃ、
社長がっ」
明らかに、ただ事じゃない空気を感じさせながら噛んでしまう事務員さん。
「親父、どうした？」
工場内の皆も、返事を待っている様子。
「応接室で、寝てるかなって思ってたら、い、
息してなくてっ」
中野元社長は、
数年前から、
肝臓ガンに冒されていたらしい
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