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__正造との二回目のキスは、
辛くて
甘い。
そんな味がした。
「………寝室行くか?…」
「ううん、ここでいい………」
こんな夜に、絶対不謹慎だと思うからこそ、
余計に身体が、お互いに吸い付くように離れない。
乱れた呼吸の正造が、聞かずにはいられないほど、
「なんで、この間より
………良くなってんの?」
女としての感度の上昇が、加速をやめない。、
障子の戸が開かないと分かってはいても、
社長や
何故だか分からないけど、元夫の優に見られてしまってはどうしようかと思うほど、
過去を越えてしまった快楽と、
淫らな息が、
「………この間より、
気持ちが、強くなったからだよ」
この部屋の甘い香りを消し去ってしまう。
ソファーで、
座った体勢で抱き締めあったまま、
二人一緒に
孤独感を越えた世界中に
イッたみたいだった。
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