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「6日までにまた、連絡するから」
優は、芹南が遊んでいたアンパンチャンのオモチャを拾い上げて、
それ以上は何も言わないで
ただ、
まだ起き上がれないでいる私の髪をそっと触り、
部屋を出ていった。
少し動くと、
「………………った」
下半身に痛みがあって、
やっぱり、気持ちがないと、
行為事態に 快楽も一体感も生まれないんだと思った。
優の乗っていた車のエンジンがかかる音が、部屋の中まで聞こえてきて
そして、
携帯電話に、不在着信の緑のお知らせランプが点滅していることに気付く。
一時間前………
「正造だ………」
すぐに折り返して電話しようかと思ったけど、それは思いに留まる。
もう、夜中の12時過ぎてるし、
寝てるかもしれないじゃない。
それに今日のこと聞かれたら、何て話すの?
「………………」
____″ 言い訳 ″ だ。
もし、
正造がこの部屋に来たら、
困るから。
ふしだらな身体を、知られたくないから。
こうなったことで、正造と終わりだなんて、
考えたくないからだ。
私は
最悪だ。
浮気を責めて別れた夫と、
不本意ながらも、
″ 浮気 ″したことになる。
「何で電話よこさないんだよ?」
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