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ふざけ合いが本格化し始め、 真顔で敵のおでこを 狙いに行く彩加の横を 通り抜け、何やら 女子が固まっている 席の方に歩み寄る。 「ねえ、誰か修正テープ、 持って…」 輪の中心に座る ユカの涙に気付いて、 わたしは言葉を呑み込んだ。 「どうしたの、ユカ…」 「萌も、ちょっとこっち 座って、話聞いてあげて」 マリにくいっと手を引かれ、 わたしも空いた席に 腰掛け、輪に加わった。
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