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自分の意志と筋肉を連動させ
可能な限り前へ、前へと
地を蹴り、駆ける!
勝負となれば何を持っても本気
そんな相手に、少しでも差を開かせないためには
ひたすらに脚の回転を速めるしかない
転ける事なんて考えず
ただそれだけに専念する
同じライン。同時に駆け出した先輩。
その背中と徐々に距離が開き始める
普段では使うことの出来ない力
その総てを今
前方を疾走する彼に離されないように振り絞っていく
それでも、離れていく背中
何故か、その光景に
切なさがきゅうっと胸いっぱいにひろがった
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