前半

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自分の意志と筋肉を連動させ 可能な限り前へ、前へと 地を蹴り、駆ける! 勝負となれば何を持っても本気 そんな相手に、少しでも差を開かせないためには ひたすらに脚の回転を速めるしかない 転ける事なんて考えず ただそれだけに専念する 同じライン。同時に駆け出した先輩。 その背中と徐々に距離が開き始める 普段では使うことの出来ない力 その総てを今 前方を疾走する彼に離されないように振り絞っていく それでも、離れていく背中 何故か、その光景に 切なさがきゅうっと胸いっぱいにひろがった
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