前半

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先輩はもうすぐ卒業する だから、距離は更に遠くなる それこそ必死に追いかけても手が届かなくなる程に 今の駆けっこのように必死に追いかけるだけでは追いつけない それが切なくて、 ただの先輩、後輩の関係だけじゃ繋がりがなくなってしまうかもしれない それが哀しくて、焦って 仕方ない 先輩が好きだから 繋がりを求めていたいから 「また、一緒に走れますか?」 縋るように紡ぐ理解を超えた懇願 そんな言葉がこぼれて落ちていった
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