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春。
出会い。 別れ。
旅立ちと始まりの季節。
巡る 巡る
景色も季節も世界も巡る
春。
‥────何かが変わるそんな季節。
3月終わりとなると風はまだ少し冷たさを残すも、陽射しはほんわりと暖かい
卒業して、早一月。
もうすぐまた新しい日々が始まる。
「先輩!」
目当ての人を人混みの中見つけ手を振りながら駆け寄った。
少し大きく呼んでしまったのか、人々から視線を集めてしまったがこの際気にしない。
久しぶりに想い人に会えたんだ。
声が上ずっても仕方無い。
「お久しぶりです!」
緊張して‥‥私は今、変な顔をしていないだろうか
流石に大衆の面前で飛びつくのは抑えた
それでも勢いを付け過ぎて結局体当たりをしてしまった挙句、蹴りを入れられてしまったが‥‥これもこの際仕方無い。気にしない!
やっと、会えたんだ。
「ひさしぶり。」
1年前と変わらない笑みで、先輩はそう言ってくれた。
先輩のその言葉に、私は零れる笑みでもう一度頷き返した。
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