火を纏う少女

25/25
180人が本棚に入れています
本棚に追加
/1486ページ
「本は何とか渡せたし、後は待つだけか」 「あれ?雅人君?」 「あっ!先輩」 「どうしたの?こんなところで」 「ちょっと寄り道をしてまして・・・・」 まさかこんなところで先輩に会うなんて・・・。 「ダメだよ!いくらなんでも寄り道は」 「すいません!もう帰るので」 「そっか!じゃあ一緒に帰ろ!」 それから二人で帰り、商店街を抜ける。 「雅人君!フェルティスの様子は最近どう?」 「ん~瑞希の友達になってますよ!大分家にもとけ込めてきたみたいで」 最近のフェルティスは確かに凄い。家事全般はもちろん、洗濯や掃除、買い物にも積極的にいき、家に充分貢献している。 母さんが大分嬉しがってたな。 「うんうん!!それは何よりだよ!」 「でもやっぱり笑顔になってくれないんですよね」 「笑顔?」 「はい。あいつって基本無表情なんですよ。プログラムされてなくたって俺は絶対にあいつを笑わせてやりますよ!」 フェルティスには戦う為の道具にはなってほしくない。平和な世界が作れるようにフェルにも笑っていてほしい。 「夢が叶うといいね!」 「はい!」
/1486ページ

最初のコメントを投稿しよう!