ちっちゃなサンタさん

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 今度はジェニファの近くから声がしました。ジェニファはその声がした足下に顔を近づけると、やっと、それを見つけました。アイボリーいろのカーペットの上に、腰をさすってるイチゴ大のサンタさんがいました。 「煙突から落っこってしまったわい」 「あなたは、だ~れ?」  ジェニファは腹ばいになると、頬杖をついて聞きました。 「見てのとおりのサンタじゃ。ちっとばっかり小さいがな」 「どうして、ちっちゃいの?」 「話せば長くなる。そんなひまはないんじゃ。名前は?」  サンタはノートとペンを出しながら聞きました。
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