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「……ママにあいたいの」
ジェニファは寂しそうにうつむきました。
「どこにいるんじゃ?」
「とおいところにあるびょういん」
「やれやれ……子供の望みをひとつかなえてやらんと、ボスにこっぴどく叱られるからな。仕方ない。そこに連れて行くよ」
「エッ? ホント?」
ジェニファは瞳を輝かせました。
「ほらほら、コートを着て。急いで」
ジェニファは急いで赤いコートを着ると、白い毛糸の帽子を被り、ファーのついたブーツを穿いて、ミトンをつけました。
「では、行くよ。目を閉じて、5つ数えて」
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