好きだから

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すっかり大人しくなった大夢を抱いたまま、ソファーに座る。 まだ仄かに赤い顔をして、俺を見上げてくるので……ちょっと……俺の理性が保ちそうに、ない。 「清正は…ほんとに我のことを嫌ってないのだな?」 唇を尖らしながら、疑わしい目で見てくる大夢。 また、その話か。 先に惚れたのは俺なんだから、当たり前だろ。 「勿論。大夢が好きだが?」 「そうか!…ふむふむ。我は今、ものすごく嬉しいぞ!!」 ふにゃっと笑って、俺の体に回している腕に力がこもった。
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