中庭で会う②

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「サンキュー♪」 店を出た瞬間、くっついてた腕も離れる。 少し名残惜しいと思ったのも、うん気のせいだ。 「お前、あーゆーとこでもそのキャラなのかよ」 「そりゃ便利だからな。男は何歳になっても可愛い子に弱いんだよ」 こいつ、、、あざとすぎる。 「もう奢んねえよ」 思ったより楽しかったけど。 こいつすぐ調子乗りそうだし。 「えー、せっかく割引券もらったのに?」 「半分やるよ、ほら」 「ま、また行こーぜ。次は割り勘でいいし」 前を歩く中森はそう言い、 「お前も行きたいだろ?」 振り返った顔は満面の笑みだった。 「なっ////別にそんなことねーよ!!」 口ではそう言ったが、また来ようと本当に思った。 [完]
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