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次の日の朝。
下足場で靴を履き替えていた宮原に会った。
「おはよ!」
「……はよ。」
一応 挨拶を返してくれたけど
明らかに避けられている気がする。
「なぁ、俺 何か宮原が嫌がるようなことした?」
「別に、何にもないよ。」
「じゃあ、何で目ぇ合わせてくれねぇの?」
先を行こうとする宮原の腕を掴んで引き留める。
「………気のせいだって。」
そんなわけない。
今だって宮原は、こっちを見ないで俯いているのだから。
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