第2理科室

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目的の人物がいるであろう中庭を目指す。 その道中で、大夢はどうやって飲ませようかと思考を張り巡らしていた。 あの男が素直に此方の要求に従うとは考えにくい。 ジュースに混ぜるか又は上手く騙して…………あぁ、どっちにしても難しいな。 ドンッ 「わっ!」 「うひょっ」 角を曲がると同時に誰かがぶつかってきた。 反動で手に持っていた小瓶が宙を舞う。 (ヤバいっ、このままでは!!) スライディングをして、地面ギリギリでキャッチした。 「ふぅ、危ない危ない。我の努力が水の泡になるところだったわ」 「すっ、すみません!」 ぶつかった相手が申し訳なさそうに謝る。 それに横たわったまま、手を振って応えた。
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