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こうして今までも、大夢が何か作るたびに清正は現れ、被害が拡大する前に処理してきた。
「もういい。時間がかかるが、
一から作り直そう。」
立ち上がろうとして膝頭に力を込めると、ジクジクとした痛みが広がった。
「くっ、さっきので擦ったか…………清正、だっこ。」
尻をつけて座った状態で手を伸ばし、大夢は言う。
「はいはい。」
それに対して清正も、小瓶をポケットに入れると、当たり前のように大夢の脇に手を差し込んで抱えあげた。
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