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「……お疲れ様です。」
試合を終え、戻ってきた藤野先輩にタオルとドリンクを渡す。
「ありがとう、……どうかした?」
明らかに暗い雰囲気を醸し出していた僕に、藤野先輩は尋ねる。
「決勝戦になったら……明成工業の…」
遠慮がちに答えると、
「あぁ、まただね。」
フッと口元を緩め、微笑んだ。
「今度は、負けないよ。……自分で決めたから。」
意味深な言葉に、何を?と思ったが、聞くことは出来なかった。
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