放課後の図書室

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「俺は2ー7、 二階堂 澪(ニカイドウレイ)よろしく。」 もう一度、目の前でふんわり微笑まれたら 「は、はい……」 暴れる心臓を必死に抑えて、返事をする。 「それじゃ、また明日。」 机に置いていた本を取って、扉の向こうへと消えていった。 その背中を恍惚とした表情で見送る。 『―下校時刻になりました。校舎に残っている生徒は……』 「あっ、やばっ!」 廊下から放送が流れて、ようやく我に返った千裕は、慌てて鞄を掴み図書室を後にした。 下校時刻まで、あと残り5分。 [完]
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