放送室のあの子

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そんなことを話していたら、お昼の放送が終わった。 チッ、和哉の馬鹿と話してて満足に聴けなかったぜ。 「可愛い子かなー?それとも美人系かなー?」 「ここ、男子校だぞ。」 すかさず現実を突きつけてくる友人。 ………無視してやる。 「俺、年下が好きだしぃ?あの声で『守センパイ(はぁと)』とか言われたら……うわ、どうしよっ」 頬に手をあてて、キャーッと恋する乙女のポーズ。 隣の視線が呆れから哀れみに変化したけど、うん、それも無視しよ。
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