放送室のあの子

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「下校時間もう過ぎてるぞ!」 うわ……、やべぇな。 面倒臭いことになった。 「すみません、放送部なのですぐに帰ります。」 俺が何て言い訳しようか考えていたら、先に安藤が口を開いた。 「……そうか。ん?お前は?」 教師の視線が此方に向く。 「あ、俺は…」 「僕が待ってるように言ったんです。一緒に帰る約束したから。」 え……? もしかして、俺のこと庇ってくれた? 驚いて見ると、安藤は少し目を合わせて微笑んだ。
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