196人が本棚に入れています
本棚に追加
「……堀口くん?」
ハッとして我に返ると、安藤は不思議そうな顔をしていた。
「あ、ごめん…」
思わず、見入ってしまった。
初めて見る、安藤の顔に。
「……そういえば、放送室で何か言いかけたよな?」
何か話題をと、思い出したことを口に出して、すぐに墓穴を掘ったと気付く。
あ、それ以前に俺、告ってんだった。
安藤が足を止める。
「堀口くんは、僕の声が好きなんでしょ?」
「えっ、何で知って…」
「前に廣瀬くんと話してるの聞こえたんだ。」
そうだったのか、と1人納得する。
最初のコメントを投稿しよう!