中庭で会う

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「琉生ちゃん」 顔を上げれば、最近しつこいくらい絡んでくるやつ。 「ねぇ、何時になったら俺と付き合ってくれんの?」 何度も聞いた台詞。 いや、何時になったらとか言われても、一生ないですけど。 「前にも言ったけど、付き合うのとかはちょっと…」 困ったような顔で、上目遣いをしてみる。 あ、逆効果だった。 「早く俺のものになってくれない琉生ちゃんが悪いんだよ…」 背中に感じるのは、中庭の柔らかな芝生。 つまり、目の前にいる奴に押し倒されているわけで。
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