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「こんなところで、盛ってんじゃねーよ」
逆光で顔がよく見えない。
どうやら俺を襲った奴は、そいつに蹴り飛ばされたらしい。
ゲホゲホと咳き込んで、立ち上がるとすぐに逃げてった。
「大丈夫か?」
差し出された手を借りて、俺も立ち上がった。
頭1つ分くらい違う背丈。
…あ、俺こいつのこと知ってる。
確か、隣のクラスの……名前、何だっけ?
「助けてくれて、ありがとう」
名前は忘れたけど、とにかく使えそうな奴だし。
お礼も込めて、ニコッと笑えば
露骨に嫌な顔をされた。
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