中庭で会う

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「げっ、中森かよ…助けて損した」 ………。 ………はぁっ!? ちょ、何なのコイツ! 俺の悩殺スマイル完全に無視か! しかも『助けて損した』だぁ!? ふざけんなよ!! もう用はないと言うように、歩き出したので咄嗟に腕を掴む。 「……何か?」 「お前、名前は?」 「廣瀬だけど」 「フルネームで答えろよ」 「……廣瀬 和哉(ヒロセカズヤ)。もう良いだろ、離せ」 腕を振りほどくと、廣瀬はまた歩き出す。 このスーパー可愛い俺に、こんな態度をとるなんて。 そんな奴、初めて会った。
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