中庭で会う

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「うん、でもごめん」 ポンッと頭の上に手を置かれる。 ゆっくり顔を上げると、廣瀬は困ったような…いや、悲しそうなそんな表情をしてた。 ……んな顔すんなよ。 「じゃあ、反省してるみたいだしラーメン奢るので許してやるよ」 ニヤリと笑えば、廣瀬の眉間に皺が寄った。 「はぁ?」 「ほら、行くぞ!」 「ちょっ…おい!何でそーなる!?」 「あ、餃子もつけろよ?」 鞄を取りに教室へ向かいながら、こいつといれば何かが変わるかもしれない……そう琉生は思った。 [完]
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