転生、するらしいです。

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6、世界にも容量というのがあり、それは神の器で決まるそう。ビッチ神は大した器も無い癖に無駄に異物を増やすから既に容量オーバーをしており、それでも懲りずに異物を送り込むからとうとう世界崩壊し始めた。 7、その世界崩壊を食い止める方法が手っ取り早い話、その異物を排除すればいいらしい。しかし神様は自分の管轄以外は干渉出来ないのでそこで神界落ちしたフェイに白羽の矢が立ったが、一応フェイは今でも神様なのでそれは無理と判断した。 8、でも神様達は面倒事を背負いたくないのでフェイに全てを丸投げし、自分達はさっさと逃げた。そしてフェイは唯一自分の管轄である地球から丁度ビッチ神の手先となった奴の側にいた僕を見つけ、ここに呼び出して状況を説明している、と。 「流石というかなんというか、所詮蛙の子は蛙だね。」 「ああ、人が人なら神も人、だからな。で、引き受けてくれるか?」 「別に構わないよ。」 神達の世界も人間と変わらないという当たり前と言えば当たり前のことを確認した僕は、フェイが持ち掛けた取引に二つ返事で応じる。 「そうか、で望みのことなんだが。」 フェイがそう勿体振るので、僕から言い出すことにした。 「うん、僕が望むことは三つ。 一、その異物を殺せる能力。  ニ、絶対記憶能力。  三、これは約束事だけど、その仕事が終わっても僕を殺さないこと。」 「…………それだけで、いいのか?」 「これでも充分さ。それに、異物が殺せるなら他に力は要らないでしょ?」 不安そうに尋ねてくるフェイに僕は問題無いと意思表示をする、だって最強を殺す為の能力ならそれは実質最強でしょ? なら、後は見たことを忘れない能力と約束事があればいい。フェイはそれでいいのか?と聞くけど、僕からしたらこれでも貰い過ぎなくらいだ。 「…………キミがそう言うなら、良いんだが。」 「構わないよ。そういえば、フェイの名前は?僕は瀬野志紀って言うんだけど。」 イマイチ納得いってなさそうなフェイを無理矢理納得させると、話題転換の為にフェイの名前を尋ねる。
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