第2話

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もちろんそんな話どうせ大したことでもないだろう……。 そう思って、半信半疑であっさり事務所と契約をし、ダンススタジオに一週間ほど入り浸っていた。 そんな日々からしばらくレッスンをしていると、先生から大きいショッピングモールで事務所主催のイベントに出演しないかと言われ、丸1日で曲の振り付けを覚え次の日には仲間の方とリハーサルをし、付け加えをしながら。次の日には本番を迎えたのである。 その日が楽しくてしょうがなかったのは、本当だけど。 イベント後、「握手して下さい。」「頑張って下さい。」とか言われるのが最初は、嬉しかったんだ。 そう最初だけ。 と今に至る訳なのである。 しかし、少年は気付いていないのであろう。 黄色い声を掛けられるのも無理はないのである、芸能人に居そうなほどのイケメンなのだから。
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