エピローグ

8/14
前へ
/25ページ
次へ
「ちょ、こっちが 恥ずかしいからあんま 赤くなるなよな」 わたしの顔を見て、 祐希は面白くなさそうに言った。 「ところで、今日の晩飯なに」 「あ、まだ考えてないの。 後でお母さんとメールで 相談しようかと思って」 「じゃ、エビとアスパラの 塩炒めがいい」 「また?…いいけど…。 好きだねえ、あれ」 「だって、 めちゃめちゃ美味いもん」 そう言ってもらえると、 作る側としては嬉しい。 家族にも大好評のあの料理は、 実は春山先生の大好物でもあった。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

488人が本棚に入れています
本棚に追加