エピローグ

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祐希はよっしゃ、と気合を入れて、 「夕飯を楽しみに、 練習頑張るぞっ。 …んじゃ、また、夜ねっ」 ドアを開け、出て行こうとして、 祐希はこちらを振り返った。 「さよなら、しーなセンセっ」 「さようなら、椎名くん」 祐希が出て行くと、 わたしもブースの時計に 目をやった。 …もうすぐ、約束の時間…。 そう思うと、つい口元が緩んで 締まらない顔になってしまう。 スーツのポケットから 小さな手鏡を出し、顔を映す。
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