其の二

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「あ、僕?僕はね天使!ふふふっ」 いやいやいや!知っとるがな!! 「実はさー、神様に。君らが可哀想だからちょっと行ってこい!って、お使い頼まれたんだよねー。面倒くさいったらありゃしない!他にも暇なのはいっぱいいたのにさ!まったくあのじぃさんは髪の毛も寂しいけど、脳みそまで寂しくなっちゃったんじゃないの?って感じー!!しかもさー………」 ちょ、ちょ、ちょ!!? 何この天使!ごっさマシンガントークなんですけど!! めっさ愚痴ってんですけど!!! 女子高生みたいなんですけど!!! そして、ツッコミどころ多いんですけどぉぉおお!!? 「でさぁ、って聞いてるの??もうっ!」 なんか怒られたぁぁああ! でも可愛イィィいいい!!! 「あの!可愛いけど、喋りすぎ!!! しかもその!髪様!?からのお使いは!?」 「やだぁ、褒めても何も出ないよっ? しかも、髪様とか……!!ぷぷぷ」 「ぎゃー!!神様ごめんなさい!」 じゃ、な・く・て・ね・!? ちょっと流されすぎじゃないかな!?自分!? しっかりしろぉう!!! 落ち着くために、一呼吸。 スーーー、ハーーーーーーーーー …………うん!よしっ !!! 冷静になったところで、未だにお腹を抱え笑っている天使に話しかける。 てか、冷静になった所で気づいたけど神様とか天使がいるって事は、 やっぱ“死後の世界”って事だよね?? あと………そんなに、面白かった??髪様。 「ねね!ここって“死後の世界”?私ら、もう…………」
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