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体が焼けるように熱い。
背中はヒリヒリ度が半端ない。
その痛さに思わず顔をしかめ、瞼をそっと開く。
目を開くと、痛みは消えていて、
私はとてつもなく広い、花畑に寝ていた。
ここ、どこ………?
寝起きで働かない頭を、必死に回転させる。
私………
確か浮気現場に直面して、
それから………そう!あの男に轢かれたんだ……よね?
あ!!双子は!!?
慌てて周りを見回す。
少し離れてる場所に双子の姿を見つけた。
「良かったぁぁああ」
『ばふんっ』
脱力し花畑に再び倒れこむ。
てか、ここどこ??
もう一度、周りを見回しても見えるのは無限に続く花畑だけ。
ここ天国とか?
三途の川ないじゃん……
まだ渡ってないよね?
ふと、これからのことを考える。
私らもう死んじゃった?
あいつにいっぺん逝ってみる?とか言っといてさ、
自分が逝っちゃダメじゃんよ。
というか、あいつの事。
信 じ て た の に…………
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