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とうとう雨がポツリ。と来そうな天気の中。
私、陽生、柚湯、そーちゃんと並び歩いている。
その後ろには変態藤堂さん(以下、変態さん)がついて来ている。
横並びに歩くのはとても邪魔だ。
それは頭では理解していても、結構楽しく、また嬉しいものでなかなか止められない。
きっと前世(?)でもよく、こうやって歩いたから懐かしくて止められないのかもしれない。
そんな私たちは試衛館へと足を進めている。
隣の隣の隣で歩いているそーちゃんは気分がいいのか、今までにない位ニコニコとしている。
しかし逆に、私の背中にはまだ納得いかないというオーラがひしひしと伝わってきている。
そう、変態さんだ。
あの変態、まだ私が剣術を馬鹿にしていると思っているのか、
そーちゃんが提案した時も始終反対していた。
まっ、私としては“NO”なんて選択肢は存在してないけど!
やっと剣術が出来るんだ!
大きな宝石箱を取り逃がすなんて、そんな勿体無いことはしない。
「ねぇね、どこいくのー?」
と、陽生。
「んー?剣術するとこだよっ!」
「ねぇちゃ、けんじゅちゅするのー?」
おいおい、舌が回ってないよ?かわいいなぁ、柚湯。
「うんっ!」
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