其の八

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※永倉さんと原田さんがごっちゃになってしまったので修正させていただきます。 ごめんなさい。 「おい!瑠華!柱に謝ったのかっ!?大丈夫かっ!?…………ぷ」 「っぷ、く、あははははははっ!!!」 「佐之さん………ぱっつぁん…………笑ったら可哀想だろ…………くく」 慌ただしい足音の正体は永倉新八さんと原田左之助さんだった。 床に座り込んでるので直接振動が伝わってくる。ガキか! 永倉さん………なに言ってんのか分かんないんすけど。 原田さん………爆笑じゃん。 変態さん………お前も笑ってんじゃねぇかよ。てか元凶はお前だろ。 三人揃って三馬鹿トリオ。 三馬鹿トリオって、三を二回言ってる気がするけど気にしない。 「ちょっと間違えただけです!笑わないでください!」 「わ、悪ぃ、悪ぃ……………くくく」 「いや、悪気はねぇんだよ?ただ瑠華ちゃんが可愛くて……………ぷぷ」 「それ、どうゆう意味ですか?コラ」 「ん?もちろん、アホっぽくて」 「原田さんなんか、豆腐の角に頭をぶつけて昇天してしまえ」 「ははっ、昇天したら看病してくれるか?」 「妹よ!ダメだこいつに近寄っちゃ!ダメ!!」 「二人とも煩いです」 いつ兄上になったんですかー?おーい。 「ま、まぁまぁ…………くくっ」 「元と言えば変態さんがいけないんですよ!?大声で言うから!」 「くくく、いや、本当ごめんな? てか、変態っていうのそろそろ止めよう、な?」 話そらしてんじゃねぇ。 「何で?変態さんはこれで十分です!」 「いやっ!俺が変な目で見られるんだって………………」 「そーいやぁ、初めて来た時から変態さんって呼んでたよなぁ。 瑠華ちゃんに何したんだ?平助」 「べっ、別に変なことはしてない!…………と、思う」 「ぎゃぁぁぁあ!!俺の妹がっ!俺の瑠華がぁ!!!」 「新八、うるせぇ」 賑やかだ。“第二の家族”とはこういうことを言う気がする。 いや、良きかな良きかなー。
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