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「ち、ちちちちがうッ！！真面目な話だよ！！」
途端に顔を赤く染める藤堂さん。
「ははっ、じゃあどっか行くかァ新八！」
原田さんはニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべ、永倉さんの背を押している。
うん、普通に話できないから早よぅ連れっててくれー。原田さん、感謝！
「え！？何でだよ！？」
「ほら！いいから、あとは若い二人に任せようぜ？」
「いぃやだーーーー！！瑠華ぁ！！！」
「いってらっさーい！」
「二人とも、また後でなぁ！ごゆっくりィ！」
「はーい」
「るぅぅかぁぁああああ！！！」
原田さんと永倉さんに向けてブンブンと手を振る。
ふぅ、静かになったぜ！
「で、どうしたの？」
まだ顔を赤く染めている藤堂さんに尋ねる。
初ぃのう。
「あ、へ？何だ？」
「だーかーらー！！ど・う・し・た・の？」
「あ、あぁ！」
藤堂さんは思い出したような顔をした直後、真顔になった。
「瑠華、嫌がらせ受けてるのか？」
…………………はい？え？何で知ってるの？
あいつらは卑怯にも、人がいるところでは嫌がらせは絶対にしてこなかった。
特に近藤さんや土方さんなど立場が上で剣術に長けている人の前では特に。
なので表向きにこのことを知っているのは僅かだろう。
なのに、何で知ってるの？
「何でそう思ったの？」
「いや、さっき…………」
さっき？さっき………………あぁ！
「怒鳴っていただろ？弱いものいじめって……………」
言った、言った！
「あぁ！言った！それがどうかした？」
「な！どうかしたって…………土方さん達には言ったのか？」
「え？言ってないよー、別に対したことじゃないし」
「対したことだろ………大丈夫か？手は出されてないよな？」
幸いにも暴力はされたことはない。
「うん、だいじょぶよー。まさか……心配してくれた？」
口角を上げ悪戯っぽく笑って見せる。
「当たり前だろ！！」
藤堂さんは怒鳴るなり、私の腕を引っ張り近くに寄せた。
でも引っ張っている腕に荒々しさはなく、優しく頭を撫でられる。
「本当に、大丈夫だよ？」
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