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「本当か?」
「本当だよ!」
「そっか、偉いな」
未だに撫でられている頭はふわふわとしている。
まるで兄ができたようだ。
現代は全然関係が違ったのにな………………
なんだか不思議な気分だ。
今まで子供っぽいと思っていた相手に、子供扱いされるとは。
「なんか…………藤堂さん、兄上っぽいね」
「………ははっ、そうか?」
「うん!」
「そりゃ、どうも」
「うん?」
藤堂さんは柔らかく微笑んだ。
その後、道場まで一緒に歩き稽古をつけてもらった。
今までと変わりなく話し、ふざけ合っていた。
だからきっと、
先程の微笑みが、無理矢理作られているように見えたのは見間違いだろう。
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